こんにちは!
桜が咲き、すっかり春ですね!
さて、暖かくなってきたということは…..
フィラリア症予防をぜひ思い出していただきたい季節です
犬フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊によって媒介され感染する病気です。
フィラリアは心臓や肺動脈に寄生して血液の循環障害や呼吸障害などを引き起こします。
最終的に苦しみながら死亡してしまいます。
「昔飼ってた犬はフィラリアで死んでね、苦しんでた姿が忘れられない、かわいそうだったよ。」
と話してくださる飼い主さんもいらっしゃいます。
予防薬がなかった時代、感染したワンちゃんも飼い主さんも辛い思いをされたのでしょうね。
しかし!今は予防薬があるので感染を防ぐことが出来ます!!
2015年ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智教授のおかげですね!
フィラリアは主に犬に感染しますが、人を含め哺乳類に感染することが出来ます。
もちろん猫やフェレットにも感染することはあります。
蚊に刺されなければ感染することはないのですが、そんな環境はなかなかないですよね。
高層マンションの高層階に住んでいても、蚊は飼い主さんとエレベーターに乗って
おうちまで入ってくる可能性もあります。
この病気は予防薬を投薬することで100%予防することができます。
フィラリア予防薬と言っていますが、実は駆虫薬になります。
フィラリアの幼虫をもった蚊に刺されフィラリアの幼虫がわんちゃんの体内に入っても、
月1回の薬でそれを1月分まとめて退治できるというお薬です。すごいですよね!
例えば、予防薬を投薬した翌日に、もし、フィラリアを持った蚊に刺されたとしても、
翌月の投薬で駆虫すれば感染することはありません。
蚊が飛ばなくなった1ヶ月後までしっかりお薬を投薬しましょう!
ちなみに地域によって投薬期間は異なります。
北海道では予防期間がやや短く、沖縄県では1年中予防しています。
ワンちゃんの場合、フィラリア予防薬の処方には、
少しの血液を採血してフィラリア症に感染していないかの検査が必要です。
フィラリア検査と同時に、健康診断も兼ねて詳しい血液検査をすることも可能です。
ご希望される方は採血前にお知らせくださいね
ねこちゃんの場合はフィラリア検査をせずに予防薬の処方ができますので、
飼い主さんだけでお薬を取りに来ていただくこともできます
予防される方には今年も予防カレンダーを差し上げています
投薬開始は6月1日からですので、5月末までにご来院くださいね。